義歯(入れ歯)
こんな症状でお困りではありませんか?そして症状がなくても…
「ゆるくなってズレる」「痛くて噛めない」「入れ歯安定剤を使わないと食べられない」
入れ歯に関する悩みをお持ちの方はいらっしゃいませんか?最初はぴったり合うように作られた入れ歯も、長く使っている間に少しずつズレが生じてしまいます。定期的なチェックで、適切な状態に調整することが大切です。
少しでも違和感があるときは早めにご相談ください。調子が悪いまま放置した状態が続くと、自分の歯と入れ歯のズレが大きくなってしまい、調整や修理では対応できなくなる可能性があります。定期的なメンテナンスで長く使っていただきたいです。また知らず知らずのうちに歯がすり減ったり、土手(顎堤)が痩せてきても気づかないことが多いので要注意です。
壊れた入れ歯は直せるの?
壊れた入れ歯は直せることが多くあります。新しく作るのではなく、今あるものを活かせれば一番良いでしょう。ただほとんどの場合、壊れる原因があるので解決することが大切です。そしてそれが噛み合わせや自分の歯とのズレによるものなのです。
噛み合わせを重視した入れ歯治療とメンテナンス
しっかりフィットした入れ歯を作り、気持ち良く使用するポイントは「噛み合わせ」です。製作時に噛み合わせをしっかりチェックすることはもちろんですが、入れ歯を作ったあとの「口元の筋力の保持」も大切です。
できるときにしっかり治療を、その後はメンテナンスで使いやすさを維持
60代を過ぎると、どうしても避けられない老化の兆しが出てきます。その年代をさらに過ぎて新しい入れ歯を作っても、噛み合わせの悪い癖や調子の悪い状態をごまかして使っていた癖が残っていて、修正が困難になることが多いです。新しいものに慣れにくい、環境の変化についていきにくくなる…。これは入れ歯に限ったことではありません。
体が元気で健康な65歳頃までに手間をかけてしっかり治療をして将来に備え、70歳以降は大きな治療をすることなくメンテナンスと健診で歯周組織と噛み合わせの安定を図り、お口の機能を生涯にわたり維持していくのが理想ではないでしょうか。
食べたり、おしゃべりしたり、歌う楽しみをできるだけ長く維持するために、お口の体操やマッサージなどメンテナンスでは大切です。
入れ歯の素材や種類
入れ歯にはさまざまな種類があります。使用感やお手入れのしやすさなどは、使用する素材や作り方によって大きく異なります。お口の中の状態の変化をチェックし、必要な治療や調整、新たな素材の選択など行うことで入れ歯の悩みは解決できます。諦めず一緒に治療していきましょう。 患者さん個々の状況によって適応が異なるので、充分相談して決めさせていただきます。
チタン(保険外)
素材:純チタン or チタン合金
- チタンは口内で利用できる金属で、金属味がほとんどない(稀に例外があります)
- レジン床の3分の1程度の厚さなので違和感を覚えにくく、熱伝導率が良好
- コバルトより軽く、食べ物の温度が伝わりやすい
コバルト(保険外)
素材:硬質コバルトクローム合金
- レジン床の3分の1程度の厚さなので違和感を覚えにくく、熱伝導率が良好
快適性を重視したプラスチック(保険外)
素材:レジン床・金属
- プラスチックであるが、型取りをじっくり行い製作
- 保険適応の義歯より適合性があり、設計の自由度がある
保険適応のプラスチック
素材:レジン床・コバルト合金
- 使用できる材料やデザインに制限がある
- プラスチックのため分厚くなり、快適さが損なわれたり口の中で熱が伝わりにくくなるが「噛む」という入れ歯の基本的な機能は変わらない
ノンクラスプ(保険外)
素材:プラスチック
- バネがないので入れ歯とわからない
- 適応はお口の状態による
- 傷になりにくい
- 割れにくい
長い期間使えるように、しっかり時間をかけて製作
義歯入れ歯の製作は、印象をとって噛み合わせを確認しながら、丁寧に時間をかけて行っています。修理にも対応します。特に保険外の義歯はより長く使える配慮がされています。
保険の義歯と保険外の義歯の違い
保険外の義歯製作は、個人個人のお口の形に合わせた型取り用のトレーを作成します。また、型取りにはお口の形を反映しやすい印象材を使用しますので、つけ始めた当初からぴったりした適合の良い入れ歯を作ることが可能です。
また、噛み合わせを決める作業も時間をかけて行いますし、歯を並べた状態での試し合わせを行い、納得していただけるまで並べ直しや噛み合わせの位置決めを行います。つまり、手間と時間をかけることができるので、よく噛めて、形が良い、長期間使用可能な満足のいく、見た目が良い義歯に仕上げられます。また、完成後の調整もご納得いただけるまで行います。
保険の義歯の長所は費用が抑えられる点です。手を抜かずできるだけのことをして製作にあたりますが、時間や手間をかけたり、良い材料を使用することに制限があります。とりあえず装着できるところまでで完了です。調整できる回数に制限がある場合がございますのでご了承ください。